来たる平成21-22シーズンの欧州サッカーシーンにおいて、巷から最も注目を集めている球団といえば、やはりスペインの「エル・ブランコ」ことレアル・マドリーでしょう。
移籍市場を大いににぎわせた、過去二年のバロン・ドール受賞者の引き抜き――すなわち、カカ(ACミラン)とクリスティアーノ・ロナウドの獲得には、6月の会長選挙で球団のトップに復帰したフロレンティーノ・ペレス氏の手腕が大きく貢献したと見られています。
ペレス氏はかつて、ルイス・フィーゴ、ジネディーヌ・ジダン、ロナウド、デイヴィッド・ベッカム、マイケル・オーウェン、ロビーニョ、そしてアントニオ・カッサーノといった各国のスーパースターを集め、「銀河系軍団」を形成しました。
今回の超大型補強は、その「銀河系軍団」の再現を狙ったものと見られ、欧州サッカーファンにとってはこのスペインの盟主の動向から目が離せないところです。
ところで、カカとクリスティアーノ・ロナウドの獲得に動いた背景に、ペレス氏と共に球団のアドバイザーとしてフロント入りしたジダン氏の意向が強く反映されているということを皆さんはご存知でしょうか?
話はそれますが、平成19年の冬、日本のプロ野球界では西武ライオンズの主砲を張っていた和田一浩外野手がフリー・エージェント(FA)制度を行使して中日ドラゴンズに移籍しました。
以前、このブログでも触れましたが、チームの顔とも言える和田の流出劇の背景には、同じタイミングで西武の監督に就任した渡辺久信の意向が強く反映されていました。
ナベQはこう考えました。
「俺と同じ髪型の奴がベンチに二人も居たら、刺激が強すぎて居心地が悪くなっちまうだろう」
こうして、ナベQの計らいにより、ベンちゃんは他球団への移籍を余儀なくされました。
幸いにも、FA市場に流出したベンちゃんは、すんなりと中日への移籍が決まりました。岐阜県出身で中日ファンだったベンちゃんは大いに喜んでいたようです。
しかし、実はこの平成19年の冬、中日の移籍事情が少し違っていれば、ベンちゃんは中日への入団が叶わなかったという裏話をご存知でしょうか?
周知の通り、このシーズンまで、中日には偉大な外野手がチームの軸に君臨していました。
そう、現在はシカゴ・カブスでプレーする福留孝介です。
福留はベンちゃんと入れ替わるような形で海を渡ったわけですが、もし彼がFA権を行使せずに中日に残留していたら、ベンちゃんの移籍先探しは難航を極めていたことでしょう。
だって、チームの外野に同じ髪形をした選手は、二人も要らないでしょうから……。
そう、平成19年の冬、ベンちゃんは人知れず引退の危機に窮していたのです。
「定年退職」なんてことにならなくてよかったね、ベンちゃん!
話を本筋に戻しましょう。
レアル・マドリーにカカとC・ロナウドというスーパースターが入団した背景には、ジダン氏の陰謀が働いているというテーマです。
この2選手はおそらく、左右のサイド・ハーフもしくはウイングとして起用されるでしょう。
そのあおりを受けて、立場が危うくなった選手がいます。
そう、オランダ代表のアリエン・ロッベンは生粋のウインガーですが、カカ、C・ロナウドとポジションが重なれば、恐らく出場機会が激減すると思われます。
実は、ジダン氏の陰謀とは、このロッベンの駆逐を指しているのです。
かつて偉大なプレーヤーとしてマドリーでもフランス代表でもチームの中心として君臨していたジダン氏は、アドバイザーとしてマドリーに復帰した今、やはり周囲からはチームの顔として認識されないと気がすまないと考えていると思います。
そんなジダン氏は、ロッベンに対して睨みを利かせました。
「何だ、あのロッベンの髪型は!俺とそっくりぢゃねぇか!俺みたいに『神を宿す』存在はチームに一人で十分だ!!」
ジダン氏はそう考え、ロッベンの駆逐を決めました。
カカとC・ロナウドの獲得は、やや回りくどい手法ですが、確実にロッベンの首を締め付けています。
私はジズーの手口を見て、ふと郷愁に駆られました。
ああ、そういえばカンビアッソもこんなやり口でマドリーを追われたっけ。
ジズーが君臨する縄張りで、ジズーと同じ髪型の選手が「輝く」ことは許されないようですね。
でも、いくらジズーといえども、あまり好き勝手なことをやって結果が出せずにいると、退場させられちゃうから気をつけなよ!
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