「月刊 勇み足」平成21年魁皇場所号。
「国技に未来なし」
これが私の好角家としての一家言ですが、この度、国技に関して新たな見解を持つようになりました。
「外人力士は全員横綱候補」
うーん、ちょっと言いすぎかな。
「横綱・大関に上がれるのは外人力士だけ」
そうです。ここのところ、ますます外人力士の勢力が拡大傾向にあるのです。
65場所の長きに渡って大関を務めた千代大海が関脇に陥落し、日本人力士の存在感がますます脆弱になりつつあります。
また、ここにきて全盛期の力を取り戻しつつあると見られる朝青龍も、いつ引退に追い込まれてもおかしくない状況です(立場を悪くしたのは自業自得ですけどね)。
それでは、彼らに代わって今後、横綱・大関の地位を射止める力士は誰になるでしょうか。
稀勢の里、琴奨菊、豪栄道、隠岐の海といった日本人のホープ?
まさか。
ほぼ間違いなく、把瑠都(エストニア)、栃ノ心(グルジア)鶴竜、翔天狼、玉鷲(モンゴル)といった外人力士でしょう。
千代大海、朝青龍に続いてマゲを切る上位の力士は、恐らく魁皇、琴光喜の日本人大関でしょう。両者とも、もし来場所に引退を表明したとしても、さほど驚きに値しないほど、限界が近いように見えます。
そうなれば、次のような番付が現実のものとなるでしょう。
横綱 東=白鵬(モ) 西=把瑠都(エ)
大関 東=琴欧洲(ブ) 西=日馬富士(モ)
東=鶴竜(モ) 西=栃ノ心(グ)
関脇 東=翔天狼(モ) 西=阿覧(ロ)
小結 東=玉鷲(モ) 西=猛虎浪(モ)
最近、心無い国民が、
「なーにが国技だって?あんなもん、モンゴル相撲だろww」
と嘲笑していますが、笑っている場合じゃないですよ。
国技が国技でなくなる日がもうすぐそこまで来ています。
日本人力士に出る幕はありません。
外人力士が番付をどんどん上げるあおりを食らって、日本人力士は次々に陥落していくのです。
「実力社会なんだから、しょうがないだろ。日本人が弱くて外人が強い。それだけのことだ」
それだけのことぢゃありません。
「学級崩壊」ならぬ「国技崩壊」が深刻化しているのです。
早い話、朝青龍の愚行がかわいらしく見えるほど、モラルや伝統が破壊されていくのです。
すでにその予兆が出ています。
ロシア人力士の記者への暴行、ロシア人力士の大麻、モンゴル人力士の人身事故、エストニア人力士が歌舞伎町でご乱行、モンゴル人力士が群がって場所直前にゴルフコンペ、ロシア人力士が2場所続けてマゲを掴んで反則負け……
外人力士の不祥事を挙げればきりがありません。
もちろん、日本人力士もいくつかの過ちを犯している事実はあります。
しかし、その件数や規模は外人力士の比ではありません。外人力士の方が絶対数が少ないのに、不祥事があったといえばほぼ外人力士の仕業……。
今の外人力士は、経済的にあまり豊かとはいえないモンゴルや東ヨーロッパ出身の力士がほとんどで、彼らは「出稼ぎ」のために大相撲の世界に入ったことは明らかです。
彼らの大半は、相撲の一つ一つの所作の意味やしきたりの種類、角界のルールや用語、日本の言葉や食事などの文化、あるいは「双葉山」や「栃錦・初代若乃花」、「柏戸・大鵬」、「輪島・北の湖」といった歴代の大横綱の名前も知らずに日本の地を踏んでいるでしょう。
ただ身体能力が高いとか体格に恵まれているからという理由で相撲を始めた外人には、相撲の動きと日常会話を覚えることが優先され、上記のような伝統的な部分については、十分に教育されないため、巡業をさぼってモンゴルでサッカーする横綱が出てくるのです。
ただ、平安時代から続いてきた伝統ある国技は、高見山、小錦、曙、武蔵丸といったハワイ出身力士が隆盛を極めても、その神聖さは少しも損なわれることはなかったと思います。
しかし、平成15年の初場所に平成の大横綱・貴乃花が引退し、入れ替わるように朝青龍が横綱に上がってから、国技は坂道を転げ落ちるように衰退していきました。
平成10年の若乃花以来、日本人力士の横綱は誕生しておらず、朝青龍の横綱昇進以来、大関になった日本人は琴光喜ただ一人です。その間、外人で大関に上がったのは、琴欧洲、白鵬(現横綱)、安馬の3名。
今のところ、琴光喜が「最後の日本人大関」ですが、たぶん10年後にも琴光喜が最後といわれていることでしょう。
サッカーのJリーグは、平成14年の高原寿司男(当時磐田)以降、二度と出ないと思われていた「日本人の得点王」の座を、今年、遂に前田遼一(磐田)が獲得しようとしていますが、平成18年初場所の栃東以来、22場所(今年秋場所まで)に渡って途絶えている「日本人力士の最高優勝」は、さすがに本当に二度と出ないでしょう。
そろそろ結論にまいりましょう。
いい加減、国技には「浄化」が必要です。「リセット」と言い換えた方が聞こえがいいでしょうか。
強い外人力士は国技の病巣。
ならばすべきことはただ一つ。
外人力士の全員解雇。
あ、違った。
害人力士の全員解雇です。
こんなこと書いたら「視野のない国粋主義」とか「外国人力士の苦労を知らないのか」とか「危険思想」とか言われると思いますが、極めて近い将来に、私が危惧している「日本人力士の滅亡」が現実になることだけは間違いないところだと思います。
外人力士がますます増長する事態になるなら、いっそ「財団法人日本相撲協会」は解散すべきだと思います。国民の税金ですっかり意義と品性を失った大相撲を維持し、外人に儲けさせる意味がありません。行き場を失った外人はプロレスなり総合格闘技なり勝手にやってください。
「角界解散」か「外人追放」か。決断を迫られています。
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