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2010年6月 5日 (土)

キング・カズやキング・カントナ、ロマーリオを筆頭に、代表チームに深い愛情を注ぐスター選手ほど代表でのキャリアに恵まれていない気がします。

日本では全く盛り上がりを見せていないものの、いよいよ開幕が目前に迫ったFIFAワールドカップ南アフリカ大会。

 

私が今大会で最も期待することは、「コカイン王」マラドーナが率いるアルゼンチンの躍進です。

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カストロ議長と親交が深い稀代の反逆児ディエゴは、現役時代に華麗なキャリアを築いたものの、引退後は薬物中毒と肥満で死の淵をさまよいました。

しかし、病床からしぶとく立ち直り、念願のアルゼンチン代表監督に就任。しかし、監督経験をほとんど持たないディエゴはチームに戦術を確立できず、チームはW杯予選で大苦戦し、大きな批判を受けました。

それでも、ディエゴのチームは幾度となく奇跡を起こし、土壇場で予選を突破。

ただ、いまだにマラドーナ監督の評価は「カリスマ性以外は全て落第点」といったものです。

 

私はそんなディエゴが、大舞台で何かやらかしてくれるのではないかと期待しているのです。

そう、彼のこれまでの人生と同じように、見事な逆襲を遂げるのです。

アルゼンチン代表はディエゴの魔法の左脚が輝いた昭和61年大会以来、W杯の優勝から遠ざかっています。

彼らが再び頂点に立つとしたら、それはディエゴが再びチームの中心に君臨したときでないかと思うのです。

 

 

一方で、私が最も懸念する結果といえば、やはり、

 

ブラジル対ドイツの決勝戦

 

に尽きるでしょう。

 

ドイツの勝ち上がりが歓迎されないのは今も昔も同じです。

かつて、イングランド代表のエース・ストライカーであったガリー・リネカーが、

「サッカーとは実に単純な競技だ。ピッチ上の22人の選手が1個のボールを巡って争い、そして最後はドイツが勝つ」

という名言を残しましたが、これは、ドイツが退屈極まりないサッカーでいつもビッグ・トーナメントを席巻することを揶揄し、皮肉り、嘆いているニュアンスが大いに含まれています。

 

とりわけ今大会は大黒柱バラックが怪我で登録漏れとなり、チーム全体のネームバリューが乏しくなりました。

エジル、マリン、クロース、そして「21世紀の爆撃機」トマス・ミュラーといった、技術と才能に溢れた有望な若手選手も揃っていますが、彼の存在も埋没させてしまうくらい、ドイツには「手堅さ」のDNAが深く根付いています。

ネッツァー、エッフェンベルグ、ショル、ダイスラー……彼らが代表で才能を発揮できていれば、ゲルマン軍団ももう少し華やかなサッカーを志向するようになっていたかもしれないのに……。

 

結局、ドイツが勝って喜ぶのはドイツ人だけでしょう。

 

 

しかし、そのドイツ以上に私が憂慮するのは、セレソンの現状です。

 

「美しいサッカーをして勝つ」ことが国民から至上命題とされているカナリア軍団も、今大会は闘将ドゥンガに率いられ、ドイツ以上にディフェンシブで無骨で、かつ非常に強いチームに仕上がってしまいました。

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本大会にエントリーされたメンバーは、「え?これが本当に世界最大の才能の宝庫ブラジルを代表する23人なの?」と疑ってしまうくらい、地味な面子が揃いました。

 

この中で世界的に名の通ったタレントといえば、ジュリオ・セザル、ルシオ、ダニエウ・アウヴェス、マイコン……守備の選手とインテルの選手ばかりです。

 

攻撃的な選手にはカカやロビーニョといったスターがいますが、前者はレアル・マドリーで、後者はマンチェスター・シティで埋没したことにより、大きく株を下げてしまいました。

 

それでも、ドゥンガは彼らに取って代わりうる才能を召集しませんでした。

 

エース・ストライカーはルイス・ファビアーノだって?

彼は本田圭佑の左脚に沈められたスペインのクラブに所属し、(W杯に出られない)カヌーテやネグレドと「定位置を争う」程度の選手です。

 

セレソンのFWといえば世界の花形選手であって然るべきなのに……、ニウマールって誰ですか?グラフィッチ?あぁ、松井大輔や長谷部誠のチームメイトだった選手ね。

 

 

アドリアーノは?ジエゴは?アレシャンドレ・パトは?それに、ロナウジーニョは?

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いずれも世界屈指のタレントで、「ブラジルの顔」ともいえる彼らは、黄色のユニホームに袖を通すことを許されませんでした。

 

 

こんなのセレソンじゃない!

 

 

今回のW杯において、間違いなく予想できることは、

 

ブラジルが勝って喜ぶのはブラジル人だけ

 

ブラジルの優勝なんて、白鵬の全勝優勝くらい、盛り上がりに欠ける結末ですよ。

 

大相撲の本場所は年に6回あるから、好角家は次に向けてすぐに気持ちを切り替えられますが、W杯で退屈な大会を見せられたら、次は4年後ですから……計り知れない損失が計上されることでしょう。

 

それはどんな損失なんだと問われても、うまく答えられませんけど。

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